ラグ&テキスタイルについてのイベント情報をお届けします!

Posted by tribe on 2014年10月20日

国内外のイベント情報を出来るだけお知らせします!

このごろ博物館や美術館でやオーセンティックな形式や歴史深い内容のある展覧会が告知されているのを見かけますね。絨毯やラグに限らず、様々なテキスタイル展示会は国内外問わず年中たくさん催されています。

国内の大規模展示だけでなく、地方や海外でも質の高い展示会は多く、たまにそこでしかお目にかかれないようなマスターピースやその地独特の彩りされた展示も見うけられます。中には美術館よりも濃度とクオリティの高い、コンセプトに沿って洗練された展示にめぐり合うこともあります。

そうは言っても、テキスタイル関係の展示会やイベント情報をどこから手に入れたらいいのか分からない方もいると思います。例えばそんなアプリでもあればいいのですが、その前にどうやって探せばいいのか、いきなり知ろうと思っても分からないのが現実です。

海外では専門の雑誌やサイトがたくさん存在しているので、どこで、いつ、どんな催しが行われているのかを簡単に知る事ができます。ロンドンが本社の『HALI Magazin』ネットによる配信が専門の『JOZAN net』が有名ですが、欧米各国にそれぞれの専門誌やサイトが存在しています。
一方日本では「染織α(アルファ)」(染織と生活社)という専門紙があり、そこでは日本各地で行われる展覧会予定、イベント公募、ワークショップ情報などが毎号掲載されています。
以前は専門的な染めや織りに関する本格的な内容でしたが、着物の衰退と共に染織という手仕事が低迷期に入り、一時的に休刊した事もありました。その後熱心なファンからの要望でなんと復活したようで、2014年からはA4サイズになりリニューアルされて現在まで続いています。

染織情報α
           2014年より復活した「染織情報α」

個人サイトやブログ

ネット上では「染織Texinfo」というサイトが美術館や個人の染織展やワークショップの紹介をしています。このサイトは大井川で葛布を織られている大井川葛布工房の村井さんが個人的に運営されていらっしゃるのですが、ラグやテキスタイルに関する全般的な情報を求めている方にとってはややニッチすぎるかもしれません。それでも葛布を中心とした展示会やワークショップに興味のある方はチェックをされておくと非常に活用できると思います。

欧米ではラグやテキスタイルに関する研究書や専門紙などだけを扱う書店やサイトが多く存在し、半世紀近くも営業が続いているようです。例えばインドやイランなどの絨毯やテキスタイルの原産地でも、このところの近代化と共に、専門家による研究や調査が進み大型の美術館や研究センターなどの設立が続いています。

より急速に伸びはじめた欧米テキスタイル情報

欧米ではラグやテキスタイルに関する研究書や専門紙などだけを扱う書店やサイトが多く存在し、半世紀近くも営業が続いているようです。例えばインドやイランなどの絨毯やテキスタイルの原産地でも、このところの近代化と共に、専門家による研究や調査が進み大型の美術館や研究センターなどの設立が続いています。

2014年9月にはアゼルバイジャンに巨額の費用をかけて作られた、絨毯美術館も完成しました。世界各地でも布や絨毯が、自国の大切な文化であるという事の認識が高まっていると言えるでしょう。

テキスタイル美術館
      アメリカのワシントンDCにオープンした「The Textile Museum」

目指せ!テキスタイル美術館創設

それに比べると、、、着物、帯、寺院装飾なども含めて歴史的にも世界に誇れる染織=テキスタイル文化を持つ日本にそのような専門機関や情報発信の「場」が少ない事が残念です。

日本の伝統的な布作りは縄文時代から始まったと言われています。その後も渡来の技術を取り込みながら見事な染織(着物)文化を構築してきた日本には、本格的な美術館や研究所などの公的機関があまりにも少ないと思います。日本各地には個人美術館やコレクション、世界的な技術者や研究者が国内外に点在しているのですが、その点を結ぶ関係が希薄な気がしています。
日本の伝統染織・現代の美術染織(テキスタイルアート)・海外染織の3つの足を土台にしたテキスタイル美術館の設立が実現すればいいのですが。。。

今後はこのサイトでは、様々な染織情報とリンクしつつ、身近な町のギャラリーの展示会から大規模な美術館での展示までを紹介してゆけたらと考えています。
また染織関係のお仕事や作品を作られたいる方の展示会や研究発表の「場」としても、このサイトを利用していただければなによりです。当方の企画する展示会やイベントだけでなく幅広い、染織=テキスタイルの情報発信としても活用していけたらと思っていますので、もしなにか企画やその他催しの発表をお考えの方はまずはサイトの「お問い合わせ」からお気軽にご連絡ください。