Maintenaceキリム・ラグのメンテナンス方法

キリムや絨毯のメンテナンスにおける大きなポイント

・時々日に干す

特に梅雨時は羊毛が湿気を吸い込むため、日がでたら30分でもかまいませんので、 日に干すことをお勧めします。ただし長時間直射日光にさらすことはおやめ下さい(特に赤系統の絨毯やキリムは紫外線に弱いため、注意が必要です)。

・裏返す

年に1~2度裏返します。半日〜1日程度敷いておくと溜まったホコリなどが落ちますので、後で表面をブラシがけ / または絞った雑巾などで拭き掃除してください。

・拭き掃除

見た目や風合いなどから少し汚れた感じがする場合は、絞った雑巾での拭き掃除が効果的です。中性洗剤(ウール用洗剤がなければヘアーシャンプーでも可)を溶いた水でも汚れが落ちます。拭き終わった後は、1時間程度外で干すと完璧です。

・重い家具を置く場合

出来る限り足の尖った重い家具は乗せないほうがベターですが、時には乗せるケースもあると思います。そんな場合はフェルト製などの 家具の滑り止めを底部分に貼ると絨毯 / キリムが傷みにくくなるのでオススメです。また時々家具の足などを少しずらすのも効果的です。

・ペットに対してのケア

犬や猫などのペットは、羊毛の絨毯やキリムが大好きです。縄張りのためにわざとマーキングしたりすることもありますが、基本的には躾をすれば大丈夫です。うまくいかない場合は柑橘系の香りのスプレーなども効果的です。
もし気になるようでしたら お問い合わせ からお気軽にご相談ください。ペット用専用スプレーをご紹介いたします。

・キリム、ラグにしてはいけないこと

– 洗濯機(洗濯槽)での洗い
– ドライクリーニング
– 漬け置き洗い
– 強力なロータリーブラシクリーナーによる掃除(一般の掃除機も弱い吸い込みを推奨)
– 直射日光に長時間晒す
– 長期にわたる収納
– 湿気を帯びた場所での長期使用(たまに虫干しをしながらの使用ならOK)

キリムや絨毯を保管する際の注意点

敷いて使うことが最良ですが、模様替えや季節ごとに入れ替える場合は、以下のポイントに注意して保管してください。

・湿気に対する注意

羊毛や獣毛、絹などは湿気を吸収する機能を持っています。使用時に比べ、長期間の保管時はとりわけ注意が必要です。使用時には干す事(乾燥)が大事です。布団を干すのと同じように絨毯やキリムも干す事をオススメします。乾燥するとサラリとして、気持ちよく使えます。
逆に収納時には、出来るだけ湿気のない場所に防虫剤と乾燥剤を入れて収納すると良いでしょう。出来れば1階や地下は避け、押入れでも上の段に入れるだけで違います。湿気の多い場所に保管する場合、ビニール製真空パックの布団袋に防虫剤と乾燥剤を入れると大変効果があるのでオススメです。

・蛾(イガ)に対する注意

鳥の巣などから飛んできて住まいの衣類やセーターなどに付くイガは世界各地に生息しています。特に5月、7月、9月などに卵から孵りますが、幼虫期に羊毛やシルクを好みます。ナフタリン、樟脳(しょうのう)、天然除虫菊スプレーなどが効果的です。人間にほとんど害はありませんが、長時間収納する際には毛や繊維を食べられてしまうので注意が必要です。防虫シートを下に敷いてその上に毛織物を敷き防虫剤や湿気取りなどを合わせて入れるのも効果的です。

・強烈な暑さに対する注意

羊毛はそれほどでもありませんが、シルクの場合、極端な温度差は劣化の原因になり得ますので高温の場所に長く置かない方が良いでしょう。また羊毛は熱湯などをかけると縮柔(しゅくじゅう)という現象がおき、フェルト化する(縮んで硬くなる)事があります。そのため洗う場合や熱湯などをこぼした場合は直ぐに水ですすぐなどをして中和させてください。

・アンティークラグ・キリムの保管と巻き方

古いものを収納する場合は特に湿気と虫食いなどの注意が必要です。なるべく太く丸い筒状のものに巻きつけ、シワが出来ないよう保管するするようにしてください。現地では虫除けのため、刻んだタバコの葉をまぶしたりしますが、防虫シートなどを周りに巻くのも効果的です。ドラックストアで手に入る衣服用の防虫剤や、もしくは更に追加で和服などにも使う樟脳(しょうのう)を少量入れた衣料収納ケースなどで保管して下さい。

絨毯(パイル)の場合ですが、特にデリケートなコルクウール(子羊の喉の毛)を長期に渡って保管する際はパイル部分にヨーグルト(糖分フリー)を塗りつけて保管しているのを見たことがあります。これは特殊例ですが、かなりの効果があるようです。やり方や分量など分からない方は お問い合わせ からお気軽にご相談ください。

キリムや絨毯をより長くお使いいただくために 〜お洗濯・応急処置方法〜

お気に入りのキリムや絨毯を使っていると、どうしても様々な汚れが付いてきます。汚れの性質に合わせた 正しいクリーニングを施すことで、いつまでも気持ちの良い風合い、美しい色柄を楽しむことができます。
そこで家庭でも出来る洗い方のコツと、汚れ別の応急処置についてご案内いたします。

・何かをこぼした時の部分洗い手順

1)洗う前に、必ず泥や食べ物等のカスを落とします。
2)色落ちがするかどうか、白い布や脱脂綿でこすって確かめてください。
3)ブラシッングした後、汚れた部分をカーペット用のシャンプーで部分洗いしてください(専用のスプレータイプがオススメです)。
4)色止めに少量の食酢(白)を混ぜても効果的です。分量としては小さじ一杯程度が良いでしょう。
5)洗い終わったら、洗剤を良く落としてその部分を乾いた雑巾で拭いてください。
6)表と裏を交互に日に干してください。半日程度なら直射日光でも問題ありません。
ただし赤い色は太陽光に弱いため、半日以上を越えて干す場合は陰干しにしてください。
7)天然素材のブラシで毛並みを整えてください。
特に新しいキリムや絨毯の場合は色落ちすることがありますので、必ず「2」の工程を濃い色の部分で十分に試した後にブラッシングを行ってください。

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・全体的なクリーニングをする場合の手順

中性洗剤による水洗いで全体洗いが可能ですが大きいものの水洗いは避けたほうが懸命です。水が下に落ちても構わないサイズの大型のデッキなどがご自宅にある方は、汚れても構わない衣服に着替えてデッキの上で水洗いをすることも出来ます。もしデッキをお持ちでしたら、目で見ながら汚れ具合や箇所に応じた細やかな水洗いができますのでトライしてみてください。

大型の遠心力脱水機に入る程度のものまでは、自宅でも洗えます。詳しい手順については お問い合わせ からご相談ください。また大型のもののクリーニング、シルク製や、高級絨毯のクリーニングについては、信頼できる専門業者のご紹介も可能です。

・応急処置:水をこぼした場合

1)乾いたタオルや雑巾で水分を吸収させます。
2)あまり熱くないドライヤーを使い、短時間で乾かしてください (水分を含ませたまま長く置かないようご注意ください)。

・応急処置:ペットのおしっこが付着した場合

1)水を含ませたスポンジでおしっこをふき取り、おしっこを出来るだけ吸収させてください。
2)0.5リットルの水に対して小さじ2杯の食酢(白)を入れ、スポンジ等で 汚れた部分を部分洗いしてください。ぬるま湯程度でも問題ありません。
3)乾いた雑巾を上下に挟み、厚い本などの重石を載せて、しばらく時間をおきましょう。

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・応急処置:紅茶、コーヒー、ジュース、ミルク、アイスクリーム、アルコールなどをこぼした場合

1)ぬるま湯を含んだ雑巾で汚れを良く流してください。
2)0.5リットルのぬるま湯に中性洗剤を大さじ1杯混ぜ、汚れた部分をシミが取れるまでふき取ってください。
3)今度は乾いた雑巾で水分を拭きとってから、ドライヤーで乾かしてください(熱風は避け、中低温以下で乾かしてください)。

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・応急処置:血液、卵、ゼラチン質の液体(たんぱく質系)をこぼした場合

1)水分を完全にふき取り、雑巾に含ませた冷たい水で出来るだけ汚れを絨毯から剥がすように吸収させてください。
2)1リットルあたり1/2カップの塩を入れた水で汚れを洗い落としてください。
3)それでも汚れが落ちない場合は0.5リットルの水に対して小さじ2杯の洗剤(中性洗剤)を入れたもので汚れを落としながら洗い流してください。
4)乾いた雑巾で水分を拭きとってから、ドライヤーで乾かしてください(熱風は避け、中低温以下で乾かしてください)。

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・応急処置:ろう、グリース、バター、脂肪(油脂成分)などが付着してしまった場合

1)バターナイフなどで、出来るだけ付着した脂分をはぎ取ってください。
2)柔らかい紙を重ねて汚れた部分に乗せ、中温度のアイロンでやさしく脂分を紙に染み込ませる様にしながらアイロンがけをしてください。
3)紙に脂分が染み込むまでしばらく置いておきます。
4)0.5リットルの水に対して中性洗剤を大さじ杯と、小さじ2杯の食酢(白) を入れ、スポンジ等で汚れた部分を部分洗いしてください。ぬるま湯程度でも問題ありません。
5)ぬるま湯で、洗剤や付着したものをすすぎ落としてください。
6)あまり高温でないドライヤーで、手早く乾かしてください。

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以上のような応急処置で汚れが落ちない場合は、専門のクリーニングをお勧めします。
キリムやラグ専門のクリーニング業者のご紹介をご希望の方は、 お問い合わせ からお気軽にお問い合わせください。

キリムや絨毯をより長くお使いいただくために 〜修復・補修編〜

厳しい遊牧生活での使用に長年耐えられるように織られたキリムやラグも、まれに破れやほつれなど、修復が必要なダメージを受けてしまうことがあります。
今度は家庭でできる簡単な修復方法をいくつかご紹介いたします。

・家庭でできるキリムやラグの修復

– フリンジの修理
– セルベッジ(織物の耳や折り端のこと)とキリムや絨毯の両端
– 両脇のコード
≪してはいけない事≫
– 接着剤で床に固定する
– 高温のアイロンを長い時間当てる
(短時間、離れた位置からスチームアイロンを当てる分には問題ありません)

・専門家に依頼する本格的な修復

専門知識や技術の無い方がご自身で修復をしようとすると、逆に破損や傷が広がることも考えられます。専門業者でも修復にさらに時間を要したり、修復しづらい状態になってしまうこともありますのでご注意ください。
まずは買い求めたお店やサイトにご相談いただくのが良いかと思いますが、当店を通じて修復の専門家へ作業をご依頼いただくことも可能です。
– 穴の開いた部分の修復
– 綴れ織りの修復
– スマック(ジジムや紋織りなど)の修復
– リパイリング=結びなおす
優秀な修理の専門家でしたら、こちらに挙げたケースのほとんどの修復が可能です。

羊毛のラグやキリムは水洗いが簡単に出来る上、あまり大きくないもの(畳一帖程度)でしたらご自宅でも可能です。
「トライブ」でもクリーニング&修復サービスを承っています。
キリムや羊毛ラグのクリーニングは1×1m(1平米)あたり¥2,500程度(送料別)大きいサイズの羊毛系キリム/ラグの場合は専門の工房にて水洗いを行いますので、まずは御見積をさせていただきますのでお気軽にご相談ください。

トライバルラグ・キリム / トライバルグッズ専門店「トライブ」

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