マンションで騒音を出したくなかったら!トライバルラグを敷いてみては?

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Guide(ガイド) - 住まいと絨毯

少し前に世の中を騒がせた「横浜マンションの杭打ち不正疑惑」のニュースを見ていて、2005年におきた地震強度構造計算書偽装事件(いわゆる姉歯事件)を思い出しました。芸能人のゴシップなどで、「杭打ち疑惑」の話題は影をひそめるように静かになってしまっていますが、私達の生活に直接的な影響があるので、継続して追求するべき問題だと思います。

2005年の耐震疑惑の話題も、もうすでに忘れられつつある事件です。今回の杭打ち不正疑惑は、皮肉にも当時ワイドショーなどで連日騒がれていた頃に立てられたマンションのようです。その背景には事件後に行われた建設確認申請の検査や手控えによる審査手続きの大幅な遅延で、マンション建設が滞り、その結果、建築・不動産業は大変なダメージを受けていたらしいのです。

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マンションの基礎工事1

マンションのトラブルで最も多いのは騒音問題!

当時の厳しい状況のもとで建設されたマンションや大型建築物は、なにかしらの影響がありそうです。ぎりぎりのコストでも大型のマンションを立てざるを得ない状況では、様々な手抜き工事が発生していてもおかしくなかったかもしれません。上に紹介した記事は極端な例かとは思いますが、「マンションと騒音」というキーワードでネット検索すると2百万件以上の事例がヒットしました。

サイトに載せられているの騒音対策などを読んでみても根本的な解決は難しいようで、特に低価格を売りにして建設されたマンションは問題が多いようです。問題が収束しない場合、賃貸であれば引っ越しすれば解決できますが、購入された方はそれほど簡単には行かないのが現実のようです。

いずれにしてもマンションに関するトラブルは「騒音問題」が飛び抜けて多いようで、中にはこんな記事もありました。
「ブチ切れ寸前です。騒音問題で悩んでおり、管理会社を通して注意して貰っても直りません。騒音トラブルの為、体調を崩し、病院で安定剤等を処方されています。もう毎日が、苦痛で仕方ないです。いつ音を出されるか気を張っている状態で、安らげません。いつもうるさい為、いい加減我慢ができなくなって、『うるさいな。いい加減静かにしてよ』等言っても効果がありません。最近は、体か反射的にやり返してしまう事もあり、これじゃ駄目だと言い聞かせてなるべく我慢してるのですが…。反射的に投げた本で壁に穴が空きました…弁護士に相談するつもりですが、騒音トラブルは、泣き寝入りが多いみたいで立件できるか心配です。その前にブチ切れて、やり返してしまいそうです。」

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多くの方が抱える騒音問題

見た目に美しいフローリング床に多くの問題点が!

特にフローリング床の場合に階上から聴こえる騒音に関する問題が多いようです。抜本的な解決にはならないかもしれませんが、絨毯やキリムをフローリング床に敷くことで、少しはこの問題に緩和に繋がればと思います。このブログでも何回かに分けてじっくり取り組んでゆきたいテーマだと思っています。

マンションと騒音に関して調べてみると、サイト上位の公共性の高いサイトでも『フローリングなどの床素材は特に高音が響きやすい為、トラブルとなるケースが増加します。カーペットや畳を敷いたり、小さなお子様がいらっしゃる場合は、防音効果のあるマットを敷くなどで階下に聞こえる音を減らすようにしましょう。』さらには『隣室と接している壁には、たんすなどの家具を置く事でかなりの音が吸収されます。カーテンやタペストリーなども防音効果があります。』という対処法が紹介されています。

床には何かしらの敷物、壁にも防音性の高い壁掛け(タペストリー)の重要性が示されています。
なかでも羊毛製のラグやキリムは防音性と吸音性が高いことが証明されています。

富士エンジニアリング株式会社-確かな技術で騒音・振動・音響等の測定、調査、予測からシステム開発までを提供致します
富士エンジニアリングのウェブサイト
富士エンジニアリングという会社が「フローリングとカーペットの床衝撃音レベルの違い」という実験を詳細に行っています。

実験は性能のいいスラブ(コンクリート素面)を使用して、フローリングとカーペットそれぞれの仕上げで比較実験しています。軽量床衝撃音(スプーンなどが落下する音)の場合はカーペットで大きく性能が上がりますが、重量床衝撃音(飛び跳ねる音など)の場合、同じランクの結果になっています。
ただ高音域はカーペットの方が性能がいいので、高い音は聞こえにくくなっています。

詳しくはこちらから→ http://www.fujiengineering.co.jp/data/sokutei.html

羊毛性のラグやキリムの優れた防音・吸音性とは?

まずは羊毛製絨毯の特徴と吸音性について紹介したいと思います。
手織りの絨毯やキリムは滑りにくく、衝撃を吸収します。さらに騒音を出さず、伝えず、反響させない素材である羊毛だけで織られたものです。カーペットはそもそも木質床材と比べ、すべりやすさを測定する「すべり指数」も低く、また転倒時の衝撃力も弱い、安全性の高い床材です。コイルスプリング状になった「クリンプ」という独特の縮れによってウールの絨毯はさらに強力な弾力性を持ち、小さな子供やお年寄り、妊娠中の方が転んでもショックを柔らかく受け止めてくれます。

カーペット自体が、「発音性」「衝撃音に対する遮断性」「吸音性」のいずれの防音性能についても優れた床材であることが各種の実験によって科学的に証明されています。加えて、ウールの繊維が持つ縮れ「クリンプ」は束ねた時に互いに絡み合い複雑な構造の層をつくり出し、このすき間が階上の足音や物を落とした音、椅子を引きずる音、話し声を吸収し、また反響を防ぎます。またマンションのコンクリート製の壁は音を伝える役目をしていまうようです。この壁にキリムや布などを一枚飾る事でかなりの防音効果があるようです。

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キリムのある部屋

以前使用していた壁面の広い倉庫からの引っ越した際、すべてのラグやキリムを移動した後、普通の会話が部屋全体に響いたのにたいへん驚きました。それまでとはまったく違っていて、拡声器を使って話しているようでした。何重にも積まれたラグやキリムがいかに音を吸収していたかを実感しました。

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フローリング床材

古来の日本家屋にあった畳、ふすま、障子などは吸音効果があったと考えられます。それに対してマンションのコンクリート壁やフローリング床は逆に音を反響させてしまいます。この反響音がマンションの騒音と深く関係しているようです。
見ても美しく、敷いても気持ちの良い手織りのラグやキリムには吸音以外にも様々な効能がありそうです。このブログでも引き続き紹介してゆきたいと思っています。

執筆者:T.Sakaki