Salty Check 「チェックとストライプと塩袋展」@銀座煉瓦画廊

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Infomation(コト) - 展示会・イベント

Salty Check 〜チェックとストライプと塩袋展〜「遊牧民の塩袋とチェックとストライプ」というこれ迄にはなかった組み合わせの展示&販売です。

日時: 6/5(火)〜6/10(日) 6DAYS 11:00~19:00 (最終日18:00)

◆6月5日〜10日までの毎日、午後2時と午後6時くらいからは、塩袋の関してのギャラリートークを行なう予定です。
資料と簡単なプレゼントご用意しています。 お気軽にご参加下さい。

会場:銀座煉瓦画廊 中央区東銀座4-13-18 医療ビル2階 
(歌舞伎座ヨコ・木挽き通り) Tel.03-3542-8626

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営業時間は19:00迄となりました。

会場は銀座の歌舞伎座の直ぐ裏手にある老舗工芸ギャラリーの煉瓦画廊。少し敷居の高い銀座ですが、「用の美」としての独特の形状の「塩袋」と、世界各地の民族に共通して親しまれてきた格子や縞模様の色彩と模様を組み合わせて展示したいと考えています。生活の中で使い込まれた伝統の手仕事と、暮らしの中で使いやすくするために手を加えたタイ、ラオス、モロッコ等のハンドクラフトも合わせて、ご用意してお待ちしています。

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モロッコベルベルのブランケット(ハンディラ)

『遊牧民でないと使わない不思議な毛織物ナマクダンて何?』
塩袋の機能については上記のブログで紹介しました。今回は塩袋を織る代表的な部族についての紹介です。

 部族による塩袋の特徴

主にイランを中心とする遊牧系部族によって織られることの多い塩袋特徴を部族ごとに見て行きます。

【トルコ語を話す遊牧民】

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シャーセバン族の遊牧民

1.シャーセバン族(Shahseban)   イラン北西部

シャーセバン族は、イラン北西部のアゼルバイジャン周辺から首都テヘランの近くまでの幅広い地域で遊牧遊牧生活を送ってきた、トルコ語を話す人々です。
16世紀サファヴィ朝の偉大なるアッバス王に仕えたことから、シャー(王)セバン(仕える)が名前の由来と云われています。
鮮やかで、メリハリのある色彩感覚と、鳥、動物、飛行物体(宇宙的)など独特の幾何学モチーフが特徴です。
綴れ織り(キリム)、スマック織り、真珠織り(モルバリード)などの高度な織り技術も併せ持っています。
生活の道具として、サドルバッグ(鞍掛袋)、マフラシュ(布団袋)、塩袋等を織り続けてきましたが、塩袋は比較的小さめなのが特徴です。
多様で高度な平織りの技術を持っていますが、それに比べてパイル(絨毯)技法で織られたものは少なく、滅多に見られません。

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シャーセバン族のスマック織りの塩袋

2.カシュガイ族 (Qashqai) イラン南西部

イラン南西部のファルス州を中心に移動生活を送るカシュガイ族は、日本では最も知られたイランの遊牧民です。
その理由は「ギャッベ」を織る部族として紹介され続けてきたからだと思われます。
トルコ語を母語にする部族ですが、ルーツは東トルキスタンのカシュガルあたりとも、コーカサス山脈のサバラン山の周辺とも云われていて、その出自は現在でもはっきりしていないようです。
キリム、絨毯、ギャベなど商業的な毛織物生産の技術も高く、織り物上手としても知られていますが、何故か塩袋はあまりみられません。
そんなわけで、オリジナルのカシュガイ族の塩袋はますます貴重になってきています。

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カシュガイダレシュリ族のタテ糸表の塩袋

3.アフシャール族(Afshar) no.2 イラン南部ケルマン地方

過酷な暑さで知られるイラン南部のケルマン地方からシルジャン周辺を遊牧する、トルコ語を話す部族でが、イラン各地の飛地もテリトリーなので分類の難しい部族です。
周辺には彼らのルーツとの関係が深いカシュガイ族やハムサ連合のトルコ語系部族も隣接していて、部族との見分けがつきにくいからです。
スマック織り、縫い取り織り、紋織り、パイルなど多様な技術を用いて、洗練されたボテ(ペーズリー)文様やアニマルモチーフ(幾何学的動物文様)などを精巧な技術で織り上げることで知られています。
正方形のナン用ソフレと供にたくさん塩袋も織られていて、複雑な技法、様々なデザインセンスを持つ充実した塩袋が多く見られます。

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アフシャール族の木綿地の塩袋

*ペルシャ語を話す遊牧民へ続きます。

●タイの伝統的な生活布(パーカオマー)を使った布小物
●モロッコのベルベルのブランケット
●イラン、カシュガイ族のチェック柄のテント用掛け(モジェ)
●イラン、シャーセヴァン&クルド族のストライプの多目的布(ジャジム)
●インドネシア、ロンボク島の儀礼布(ベバリ)
●チベットの民族衣装の前掛け
●グアテマラ ナワラ族のブランケット
●ミャンマー 山岳少数民族の腰巻布
●フランス亜麻のテーブルリネン
●オスマントルコの帯
●インドオリッサのサリー
●ボリビアのマンタ(ポンチョ)
●ベトナム少数民族エデ族のブランケット
●インドネシアスマトラ島の腰巻き布
●シリアのハマム(公衆浴場)のバスラップ(腰巻き布)
等々。

皆様と塩袋や工芸品についてのお話ができるのを楽しみにしています。

執筆者:T.Sakaki