驚くほどキレイになる!プロの絨毯シミ取り方法とは?
Posted by tribe on 2014年10月20日
25年間絨毯の販売を行って来た中で1番多い質問は、みなさん何だと思いますか?実は絨毯やキリムのクリーニングについてなんです。
年齢性別を問わず、多くの方が、じゅうたん=敷物は汚れやすいという経験をお持ちだということに繋がると思います。
確かに絨毯についたシミというのはあまり気持ちの良いものではありません。
例えば”絨毯についてしまったシミや汚れが落としにくく、クリーング費用も高価なのでは。。” と思っていたりしませんか?
実のところ、全く違うのです。
羊毛じゅうたんは水洗いできる!!
主婦向けのテレビ番組などで年の瀬が近づくと繰り返し流される、大掃除大特集などありますよね?
ところが手織り絨毯についての知識や方法はあまり流したりしないんです。そのためか、トライバルラグに関して正確な洗浄方法の知識を知っている方は結構少ないのです。
例えば羊毛製の高級絨毯はドライクリーニングが常識として出回っている一方、トライバルラグやキリムは石油化学製品を使うドライクリーニングはあまりおすすめではありません。
これはクリーニング業界に羊毛絨毯洗濯の経験が乏しく、水を含むと重くなる絨毯を取り扱うのが大変なのでは?という話が広まり、それが影響しているのかもしれません。確かに羊毛を水に浸けると固く、重くなります。特に目の積んだペルシア絨毯など、結び目が緻密なタイプは、それまでしなやかだった絨毯が板のように固くなります。
これは羊毛の特性である繊維自体の二重構造と関係があります。詳しくは長くなるので省きますが、ウロコ状の表面と内部のスポンジ状の2重構造になっており、そのなかのスポンジ状に部分に水分がたっぷりと吸収されるという特徴を持っているからなんですね。中の水分がなくなれば、乾きも早く、ジーンズなどの厚手木綿よりも早く乾きます。そのためには脱水が肝心ですが、自宅にある洗濯機(ドラム式でない)の脱水層で脱水すればお家でもトライバルラグやキリムは洗濯が可能なのです。
極端に言えば、折り畳んで脱水機に入るサイズであれば自宅で水洗いが可能なんです。
自宅にあるモノだけで出来る染みとり方法
肝心の絨毯についたシミ抜きですが方法はどれも同じですが、使う溶剤(洗剤)は汚した物資によって異なります。
クリーニング方法ですが、まずは汚れても良い雑巾とたわしかブラシをご用意下さい。後は重しとなる古新聞紙や古電話帳、漬け物石などの重しもあると便利です。雑巾はおしぼりのように丸るめておきます。
●溶剤の種類
1.コーヒー、紅茶、ジュース、ワインなど一般の汚れ。→ 一般の洗剤(中性洗剤なければシャンプー)
2.卵の白味、血液などのたんぱく質系の汚れ。→ 塩水(200mLに大さじ3杯位の食塩水)
3.バター、オリーブオイル、食用油などの油脂汚れ。→ お酢入り(200mLに大さじ3杯位の酸性水)
1.まずは染みの上にシミに上記の洗剤を刷り込みます。その後巻いた雑巾を広げながら汚れ部分に乗せて、たわしかブラシで小刻みに雑巾を擦り、汚れを雑巾に吸着させます。シミが取れない場合は逆巻きになった雑巾で繰り返し擦ります。
2.ある程度擦ったら、その部分を水拭きしそこにいらない、布や雑巾を当てそこに重しを乗せておきます。
油汚れ(3)の場合は雑巾や古新聞の上から低温のアイロンを当てるもの効果的です。
3.もし時間があれば、全体を水洗いするのをおすすめします。