ラカイ族の刺繍布@札幌 マリヤギャラリー

Posted by tribe on 2022年11月30日

ラカイ族の刺繍布@札幌

Snakes,Spiders&Scorpions

ラカイ族の刺繍布 〜佐々木紀子コレクション〜

12/2 (金)〜6 (火)10:00-18:00 (最終日は17:00迄)【入場無料】

会場:マリヤギャラリー札幌市中央区北1条西3丁目3時計台前仲通マリヤ手芸店3階
TEL:(011)221-3307

ラカイ族の鏡入れ袋

かつて中央アジアを縦横無尽に移動していた幻の遊牧民ラカイ族。
蛇、蜘蛛、蠍など毒を持つ恐ろしい生き物達をたくみに文様として表現してきました。
独自の伝統文化の中で育まれた刺繍袋物には、彼等の大切な物語が籠められています。

『四方系の「鏡袋」は婚礼の際に花嫁花婿の前に置かれます。新郎新婦は鏡をとおして初めて互いの顔を見るのです。』

ラカイ族の刺繍布

ラカイ族の刺繍はその独特な造形美から欧米のコレクターの間でも高い評価と人気を得ていますが、
ラカイ族の手仕事を集めたコレクション展は日本ではおそらく初めの開催だと思います。

ラカイ族のホースカバー

幻のラカイ族はかつて中央アジアのワイルドな遊牧民として周辺諸国から一目置かれていた勇敢な遊牧系部族です。
彼らがが最も活躍していた時代、南西にはイラン文化が花ひらいたサファビ朝ペルシャ帝国、東には強力なティムール朝の王子バーブルによって設立された偉大なムガル王朝の前哨基地としてのカーブルがありました。
ラカイ遊牧民は現在のタジキスタン南部の山岳地帯から、ウズベキスタン南部のスルハンダリアに広がる広大な地域に、ラカイ族を中心とする遊牧民による共同体を組織し数百家族のグループが牧草地でテント生活を営んでいました。

中央アジアの遊牧民のテントの中

欧米のトライバルアートのコレクターの間でも絶大な人気のあるラカイ刺繍ですが、絶対数が少ないことから日本ではほとんど知られない存在でした。
今回は佐々木紀子さんがスイス在住時代に、現地を歩き時間をかけて収集し、最後まで保持していたラカイ刺繍の世界をご紹介いたします。

ぜひご覧いただきたく思います。

ラカイ族の鏡入れ袋

参照&写真引用:HALI magazin Issue 122 CENTRAL AJIAN TEXTILES より
北海道札幌の手芸店 マリヤのブログ http://blog.livedoor.jp/mariya_wakadanna/