倉敷と工芸のあるくらし

Posted by tribe on 2023年10月6日

倉敷での展示会も後半に入りました。

前半では蔵の宿、滔々さんにて3日限りの展示を行い、朔さんでは10月8日まで展示会を行います。
ギャラリーがオープンする前の時間に、倉敷美観地区を少し探索する時間がありました。

まずは日本でも駒場に次いで古いと言われている倉敷民藝館へ
ちょうど『少年民藝館〜暮らしの中の美しいものたち〜』外村吉之助 生誕125年記念 特別企画展
が開催されていました。期間は2023年11月5日まで。

暮らしの中の世界各地の工芸品が展示されていましたが、織物関係では、アイヌの民族衣装、日本の絣とインドネシアの絣、アメリカナバホ族のブランケットなども見応えありました。
ちょうど「朔さん」にて展示中のアフガニスタン北部の騎馬民族タタール族(韃靼)の塩袋(岩塩入れ)、今回上映した1924年のドキュメンタリー映像の主役であるバフティヤリ族の小袋(チャンテ)などもケースの中に展示されていました。中にはおそらくトンガと覆われる樹皮布(タパ)もありました。

展示品を見終わって出口のある一階へ降りる吹き抜けのホールに着くと、そこには大型のキリム展示されていましたが、スカートのように裾を広げて展示されていたので、最初はホースカバーかと思いました。そばに近づいてみてはじめて大型のキリム(綴織)だということがわかりました。

キャプションには「イラン」と表示されていましたが、おそらくアゼルバイジャン〜イラン北西部ののシャーセバン族のものではないかと思いました。
途中部分の綴織の柄の切り替え部分も珍しく、3枚の細幅の綴れの織物を繋いで幅広くしていました。
アナトリアキリムの古いものや、バルーチ族の古いものには2枚の細幅に織られたものを繋いで幅広くする敷物(チフカナット)などが存在していますが、3枚はぎはあまり見たことがありません。
時代もかなり古そうで、色彩もモチーフもオリジナルでとても美しいものでした。

この出口付近の吹き抜け部分は天井が高いので、キリムの全体像を見られたらと少し残念に感じました。

ギャラリー朔さんは、今週末の10月8日までの展示ですが古い、敷物はもちろん、掛け布、祈祷用絨毯、塩袋、サドルバッグ、バーリシト(枕)クッション、トルクメンやクルド族のジュワル(大型の袋物)、動物飾り、などなどオリジナルの古いものを多数展示しています。

遊牧民たちが100年前に織ったトライバルラグを見て、触って、踏んでいただければと思います。
工芸に興味のある、皆様のお越しをお待ちしております。